文部科学省によれば、全児童生徒のうち対人関係が苦手な子は0.8%、
落ち着きがなく、考えずに行動する子は2.5%います。
もっとも、子どもの中にはそれぞれあわせ持っている子も少なくありません。
子どもの中には、注意カ、衝動性、多動性を自分でコントロールできない子ども(大人も) います。これはADHD(注意欠陥・多動性障害)といい、主に、以下3つのタイプがあります。
1.不注意優勢型 2.多動/衝動性優勢型 3. 不注意・多動/衝動性混合型
原因はまだ研究途中ですが、脳神経学的な機能不全による実行機能障害ではないかと言われています。親のしつけや教師の指導が悪くて障害になることはありませんが、環境 (虐待や家庭内不和、いじめなど)によっては、よく似た症状が出ることが知られています。
特徴
忘れっぽい・忘れ物が多い・時間の感覚がつかみにくい・時間やモノの管理ができない・
注意力散漫・些細なミスが多い・考えずにしゃべったり行動したりする・じっとできない・課題を計画しても仕上げることが難しい・単調な作業を長時間できない……。
ただし、一人ひとり全く様相が異なることを知ってください。
WHO(世界保健機関)によれば、自閉症は
1.他人との社会的関係の形成が困難
2.言葉の発達が遅れる
3.興味や関心が狭く、特定のものにこだわる
の3つの症状が顕著に出現すると診断されます。なかでも高機能自閉症は知的障害を伴わない自閉症で、高機能自閉症のなかでも言葉の発達の遅れを伴わないものをアスペルガー症候群と言います。
特徴
こだわりや過集中がある・人の思いや感情を考えて行動することが難しい・冗談や比喩がわからない・慣れない場所や予定外の行動にパニックするなど過敏に反応する・友達とのトラプルが多い・ソーシャルスキル(社会性)が身につかない・丸暗記は得意でも内容を理解していないことがある。
自閉症も一人ひとり全く違う様相を見せることを知ってください。
そして、ディスレクシアやLDの子どもたち(大人も)のなかにも、 上記のような特徴を併せ持つ場合が少なくありません。
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